3月 04

ひょんなコトから見ましたよ。

和歌山県太地町で行われているイルカ追い込み漁を批判的に描いているドキュメンタリー映画。

あとwikipediaの記事もぜひ参照する事をおススメします>http://ja.wikipedia.org/wiki/The_Cove

といってもドキュメンタリーとしては事実をそのまま事実として描いている映画ではないですが。

これを見ていろんな感想を持つと思うので、あくまで私の個人的な感想を書きます。

まずOPを見ていきなり過剰な演出が気になりました。

まぁ要は制作者側は「いかにしてイルカ追い込み漁ないし日本を悪者として演出するか」なので、すごい過剰な演出で、悪さを何倍にも悪く見させたいという意志を感じました。

確かに事実もありますし、イルカの追い込み漁自体が悪い事というのは私もそう思います。

でもそれを言い始めたら、なぜイルカだけ?という疑問が残ります。

途中でイルカが如何に素晴らしい生き物か?というくだりがあるんですが、頭が良い生き物だから殺してはいけないとかそれは理由にならないですよね。頭の悪い生物なら殺していいのか?それは違いますよね。

音を使って捕獲する方法もいかにも酷いと演出してありますが、動物の習性を利用した捕獲方法など、世界中でしているわけで。光を使ったイカ漁や、煙を使った蜂の捕獲等ね。

要は人間は見えない所で生き物は捕獲もするし、食べ物にするし、動物園にも入れるし,サーカスにも使うし、ペットとしても飼う。

それがイルカだけ、もしくはクジラも…というのは間違い。もしくは日本だけというのも。

言い出したらキリが無いんですよね。動物や生き物から見たら人間など、いなければ良い生物No1でしょうし。それを解決するには人間全員いなくならないとダメでしょうし。

イルカ漁が如何に酷いかと持って行く為に、軽く捕鯨や、海産物全体や、水銀(水俣病のくだり)や日本人が如何に酷いかというくだりがふんだんにちりばめられていて、1の事実を10倍、100倍に膨らませているのも事実。

もちろん不当な撮影や、制作者側の酷いやり方(wikipedia参照)もたしかに悪い。

日本を擁護する気はまったくないが、事実を演出でデコレーションしてる感はすごい感じたなぁ。

ホントこれ見て思ったのは手法が日本のマスコミと同じだなぁと思った。

NZ地震の日本人記者の問題もそうですが、要はマスコミ側(制作側)が現地の人の迷惑は顧みず、ズケズケと取材を強行し、しかも報道するのは都合の良い部分だけで、さらに事実をさらに悪く演出するという手法。

まさに日本のねじ曲がった報道と同じ。

事実そのものを脚色しないで伝えるのでは無くて、悪い事や人をさらに「悪い人」「悪い事」に演出する手法。そして、自分達に不利な内容は報道しない。

まさにそんな感じ。

たしかに事実ですが、演出のせいでさらに悪く、おどろおどろしく…という感じ。

一般人が受ける印象が演出で大きく変わります。

人が死ぬだけの映画が2時間になって、それが大ヒットになって、「日本中(全米)が泣いた」とかになるのは演出のおかげ。

淡々と「家族(彼氏彼女)が白血病(癌)で死にました」という事実だけなら誰も感動しない。

そこに激しい恋模様や、闘病風景、結婚間近等の演出を加えることによって感動する。

話が少し飛びましたが、この映画もそうで、事実ではありますが、見た人が感動ではなく、如何にこのイルカ漁が、もしくは日本のやり方が酷いかを過剰に演出してるのが私は素直に見る事を出来なくした。

悪い事実があるのはたしか。でもそれを過剰に演出しているのもたしか。

私はそれ以上に日本でいえばマグロの乱獲の方がずっと問題だと思う。(このコトについて後日書きます)

私はやっぱりそういう部分が気になった。

でもこの「和歌山県太地町で行われているイルカ追い込み漁」の事実自体を広く伝えたという真実としてはたしかに価値のある映画なのかもしれない。

wikipediaで肯定、中立、否定とすべての立場の意見が書かれているのが印象的で映画を見るだけでは無く、こういう色々な見方や感想や事実がある、それを知らないで映画のみだけ見るとまさにプロパガンダかもしれない。洗脳的かもしれない。

以下wikipediaから引用

過去にイルカ漁を取材した作家の川端裕人は「日本のイルカを救おう」におけるオバリーの主張に関して、イルカ漁には過去の負の遺産があり、それが改善されない限り、伝統だからの一点張りではいけないとし、イルカショー飼育個体の死亡率の高さや、イルカ肉の水銀値の高さから、その主張にある程度の妥当性を認めてはいるものの、映画『ザ・コーヴ』及びオバリー自身のイルカ漁を悪そのものとして描く事に対する不寛容さを批判している

この方の見識に私は近いです。

だからこの映画は素直に見る事は出来ない。やっぱりねじ曲げられているという印象だ。

でも一見の価値はあり。これを見て持つ感想は人それぞれだと思う。でも一方通行の見解は良く無いと思いますよ。私はそう思います。

上記動画で無料で見れるし、一回見てはいかがでしょうか?

以上。

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7 Responses to “「The Cove/ザ・コーヴ」を見た感想。”

  1. サー より:

    ↑のような輩は無視にかぎりますよ

    • サー様

      コメントありがとうございます。

      ホントその通りですね。

      この記事を書いた頃は何年も前でまだ若かったですね。今なら上記のようなコメントが来ても削除するだけで無視します。

      こういう人はもちろん、批判したいだけの人には何を言っても無駄とここ数年で確信しました。

      ある意味で若気の至りという意味や戒めの意味もこめて、記事もコメントも削除しないで、残してあります。

      ありがとうございます。

  2. 鯨の恨みと人間の心無さ より:

    あなたのコメントは確り読んだし、私の文の中に既に答えがあると思いますよ。それと素晴らしい自然保護活動は認めるけど、鯨を残酷に殺すのはどこが素晴らしいですか?「鯨が集団追い込み狩をやるから人間もお前らをやる!」とは比較になりませんね。知性と情感の面で人間と鯨は同格じゃないでしょう?鯨はそれをやめたら生きていけないけど、人間は十分に生きていけるでしょう?

    あえて、感想を述べさせていただくならそういう処ですね。
    それと、
    過去、一時期は乱獲で鯨の数がかなり減ったと聞いたけど、貴方の主張通り、この頃、増えていく傾向ならば、それはそれは喜ばしいことですね。

  3. 鯨の恨みと人間の心無ささん>

    上記の私のコメントについて全然聞いていないし、理解していないのでこれ以上の議論は意味が無いかと思います。

    「頭脳を持っている」や「残酷に殺したり」の表現のおかしい点は上記にコメントで既に答えています。

    ちなみに間違った点を指摘すれば鯨もイルカも個体数は年々増えているんですよ?

    特にクジラは捕鯨禁止になってからはかなりの数が増えているんです。

  4. 鯨の恨みと人間の心無さ より:

    牛や豚や鳥は世界の共有財産でも無いし、持ち主が明らかである。そして海の魚類も捕って食べてもよいと世界の人々が認めている。

    しかし、鯨やイルカはその所有権が日本人だけに特定されて無い。
    要するに、世界の人々の共有財産である海の資源の中で、魚類は捕って食べてよいということを、各国の人々が決められたルールの中で互いに認めているけど、イルカは人間を見たら素早く逃げる魚と違って、それは人間を見かけても逃げるところか、わざわざ好奇心を持って近寄って遊ぼうとする頭脳を持っているし、鯨もイルカに劣らない頭脳を持っているは勿論のこと、その数もかなり減っているので、その共有の持ち主らの大多数がその哺乳類は残酷に殺したり大量に捕獲して食料にしたりしないで欲しいと言っているんだから、そういう相手の言い分にも協調してやるべきだと思います。
    なにしろ、そんなもの食べなくても生きていける日本国民でしょう?それが文化とか漁民の生計とかいい訳をしているけど、間違った文化は治すべきだし職業の問題はいつも時代と一緒に衰退する業もあるしそのたび、当事者達は別の職業に移って生きている。

    これからは日本国民も旧遺産に染まってエゴを張る光景よりは、もっと綺麗でよい処を世界中の人々に発信して欲しいですね。
    それが長い目で見れば将来の日本人の評判と利益に繋がるんじゃないでしょうか?

  5. 鯨の恨みと人間の心無ささん>

    「いつもの台詞は「何故イルカだけ??牛や馬や鳥は?」という言い逃れだけ。」‥言い逃れでしょうか?

    鮫を網で取るのとイルカを網で取るのはなぜイルカだけ優遇されるんですか?

    鮫は獰猛だからですか?それこそ差別と偏見です。

    「鯨やイルカは殺さないで欲しい」ってなぜ鯨やイルカだけなの?世界中にもっと絶滅危惧種はたくさんいます。

    もし言うなら「動物を殺さないでほしい」ではないのではないですか?

    「世界中から「野蛮人!」という指差しをうけながら」といいますが、日本がひん死のイルカや鯨を救ったお話だっていっぱいありますし、動物全般の保護活動だってあるんですよ。

    私は新潟に住んでいますが、佐渡の朱鷺の保護、繁殖の活動はご存知でしょう?あんなすばらしい活動をしてても、それでも野蛮人ですか?

    イルカや鯨は集団で追い込み漁をして小魚を食べるのをご存知ですか?いわば食物連鎖なのです。

    人間が鯨を食べる。イルカや鯨が魚を食べる。

    自然界は「食べる、食べられる」で成り立っているんですよ。

    いわばイルカや鯨は集団で追い込み漁をして小魚を「無残で野蛮に殺している」そして補食する。

    むしろマグロだって日本は乱獲していますが、それは批判しないのですか?私はむしろそういう「乱獲」について良く無いことだと私も持っています。

    だからといってマグロを冷凍して市場にならべるのはいちいち「無残で野蛮に殺している」なんて思いますか?

    あなたの表現や気持ちははやはり平等には見えません。

    どう考えても鯨やイルカを優遇してるように思えます。

    何事も偏ってはいけません。冷静に判断してください。

  6. 鯨の恨みと人間の心無さ より:

    人間て、本当にだらしない心の持ち主らですね。特に心を内向きに閉ざしている、ある島国の一部の人々は。。。イルカショーやらイルカウッチングとかで子供らに親しくさせておいて、犯罪者みたいに町ぐるみでカメラや人目を避けながら、その親しく天真爛漫に近づくイルカを無残で野蛮に殺している。。そして、いつもの台詞は「何故イルカだけ??牛や馬や鳥は?」という言い逃れだけ。「じゃ、頭脳や力の弱い人間はどう?頭脳や力が強い人間が弱い人間を共食いしてもその言い分は通るんじゃない?」と言いたくなりますな。なぜ、そこまでして鯨を食べようとするかな・・・。世界中から「野蛮人!」という指差しをうけながら。。。私は鯨やイルカは殺さないで欲しいですね。もうちょっと、国際的に融和する心と親しみ包む愛を見せて欲しいですね。

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