1月 10

2016年の笑ってはいけないは「科学博士」。

今年も8時間超の大ボリューム。8時間以上バラエティかつお笑いが主題で尺を持たせられる番組って凄いですね。改めて思いますけど。

早速ですが、まずは全体の流れから…

・OP
・鈴木亮平と遠藤一家&嫁、ルパン、銭形警部
・劇団ひとりと熱血教師
・スケキヨ板尾
・施設到着
・劇団ひとりと熱血教師②
・引き出し(田中マスク・笑点タイキック・方正どっきりカメラ(松下由樹)・ダウンタウンチャレンジ・スケキヨ板尾しりとり)
・レクリエーション
・後出しジャンケンとあっち向いてホイホイホイ
・スケキヨ板尾③
・昼食チェレンジ30秒で見つけ出せ
・視覚探偵(松坂桃李、小峠)
・捕まってはいけない(ヒロミ)
・所長の挨拶(斎藤工)
・引き出し②(田中サイエンスクイズ(上川隆也、ハッピーボーイ)・宅急便斎藤工所長・田中マスク②・ヘッドホン(斎藤工)・方正サイエンスクイズ・浜田笑い袋・ロッカーから斎藤工・遠藤サイエンスクイズ)
・方正アトム(ウランちゃん)
・研究発表会(ローラたけし&ケンコバ、浅野ゆう子(中村P&エグスプロージョン)・丸腰刑事(原田龍二)
・研究所にヤカラがやってきた(スッチー&吉田”ドリルせんのかい”西岡徳馬、ジローラモ)
・科学研究所報告会(暴露大会)
・ジミー「寝起き反応実験」
・超危険薬品開発事件(蝶野ビンタ)
・エリート科学者と町工場作業員の抗争(リアクション芸人大集合)
・驚いてはいけない
・ED

こんな感じですか。

今回の笑ってはいけないもまぁ…面白かった。全体的に平均的に面白かった…イメージです。それでいて、軸となる面白いネタもいくつかはあった…でも欲を言えば想定の範囲内…という感じはあった。なんというか斬新さはそんなに無かったかな?その代わりネタ自体はしっかりしてて…なんというか代打の伏兵がホームランを打つような展開は無かったけど、クリナップが確実にヒットと送りバンドで繋げていって点を稼いで勝つような試合運び…的なイメージですかね。

特徴としては、劇団ひとりは笑ってはいけない高校を始めとした昔の理不尽ビンタネタの応用、板尾さんは去年の流用、ゲスト系の斎藤工はサンシャイン池崎、原田龍二の丸腰刑事は共に山−1グランプリで活躍した芸人のネタ、他にも浅野ゆう子や西岡徳馬さんなどのネタも元からある人気ネタと絡めたネタ、ジミーさん、その他諸々、既に有ったもの、過去にあったものの応用や流用が多かった。

今回初めて…過去に例の無いパターンでの斬新な笑い…みたいなモノがあまり無かったかなぁ…面白かったんですけどねぇ。

遠藤一家のくだりも要は嫁サプライズの為のネタでしたね。キス云々のくだりの前フリ含めてね。まぁ…確かに遠藤の嫁登場はサプライズでした。でも田中の嫁さん登場のネタの時も思いましたけど、びっくりに対する緊張の緩和というかそういうサプライズな面白さは確かにあることはあるんですけど、正直それだけなんですよねぇ…ネタとしてのお笑いレベルはそんな高いとは思えないかも。バスネタとしてはスケキヨとひとりの方がクオリティは上だと思いますね(過去ネタの焼き直しとはいえ)。でもまぁ遠藤さん結婚おめでとうという意味ですよね。熱血教師の時のお白州のくだりは色々と過激でしたから、その後は比較的遠藤関連は優しい傾向な気がします。そりゃそうかって感じもしますが…。

スケキヨもすごく面白かったけど不良のくだりと言うか仕掛け人は必要だったのかな…?犬神松子さんの登場は良かったと思いますけど…不良のフリに絡めたネタになるかとおもいきや全然不良関係無かったし…。それ自体を「なんでやねん」というかそういう伝説の番長が普通〜な事を喋るというギャップ感のあるシチュ効果を狙ってたのかな?

横断幕はガキらしくていいかなぁと思いました。「旅館」の2作品に「笑ってはいけない高校」とか「笑ってはいけない警察」の頃まではそういう小ネタというかポスターネタとか横断幕ネタとか書き初めネタとか直接笑いにはならないレベルだけど、なんかシュール感があってガキらしいという世界観を面白くする小ネタが散りばめられてて、今はそういう成分が足りないと思ってたんで、横断幕はなかなかいいですよねああいうの。井上公造とかね。見ている一部の人には凄い好きな演出だと思います。私も好きです。他にも細かいという点では笑点のVでおばちゃんとかピカさんが鎮座してるのとかは芸が細かいですよね。普通にネタとしてピカさん出てきて欲しいんだけどなぁ…ガキの名物キャラ登場ネタも最近無くて少し寂しい。まぁ見ている人がライトユーザーだと「こいつ誰?」みたいな感じでポカンとしちゃうのかもしれませんが…

方正どっきりカメラのくだりはイマイチ…タイキックまでの流れもちょっと強引だし巧いとは言えないと思います。

それとなんだかんだ言ってもやはり昼食チャレンジはもう少しメンバーの大喜利感のあるネタがよかったかなぁ。替え歌系にしろとは言わないけど、古今東西とかしりとりとか系のメンバーが順番に何か答えて行く系にして欲しかった。まぁスケキヨしりとりがその分面白かったから…うん。まぁしょうがないか。

蝶野さんのくだりも今年は前フリといい、本番といいちょっと弱かったかなぁ。面白かったけどね。これまでの名作に比べると…うーんって感じ。

その他定番系のネタは例年通り。

逆に今回のネタのハイライトというかよかった点を挙げると、レクリエーションは今年はこれまでの年と比べれば面白かったですね。結果的にその後のあっち向いてホイホイホイへの前フリにもなりましたし。このレクリエーション後の身内ネタの「後出しジャンケン」とあっち向いてホイホイホイ〜は間違いなく面白かった。まともな人間なら絶対に笑う。田中のホイホイのリズム感もいいですけど、なんといっても山ちゃんの表情がたまんないんですよ。山ちゃんのホイホイの時の顔だけでもMVPレベルの表情だったと思います。さすがというかなんというか…あれは山ちゃんファインプレーですね。素晴らしい。

あとジミーさんも今回はなんというか…単純にジミーさんのポテンシャルに、驚かされました。もちろんそれを引き出したスタッフ側というか仕掛け側も凄いんですけど、やっぱりジミーさんのポテンシャルは他の追随を許さないですね。前フリの酒飲みの時は面白いんだけどまだ許容範囲内だったんですけど、あの犬的な寝息は誰かが努力して出来るものじゃまったく無いじゃないですか。その後の実験のくだりも圧倒的だし、ジミーさんの神がかり的なモノですよね。これは凄かった。

あとは田中の赤ちゃん泣きマスクのくだり、これもよかったですね。田中が悪ノリして周りを笑わせるのは珍しいパターンです。でもさすが芸人さんというかすごくよかった。浜ちゃんに結構マジに「お前いい加減にせぇよ!」って凄まれてもなかなかしつこく粘ってやったのは素晴らしい。あそこでめげなかったのはほんと素晴らしいし、あのくだりは田中さんのファインプレーですね。

まぁ他にもひとりの車で引きづられるシーンもよかった。相変わらず板尾さんも面白い。なぜ今年もスケキヨ(探偵でもなんでもない)なのかまったくわからないけど。そういう「なんでやねん」も含めての面白さですね。あと方正アトムとウランちゃんの笑い袋のくだりもなかなか良かった。ウランちゃん上手でしたね。

それと「科学博士」というテーマを結構再現というか体現してた感はあります。サイエンス実験とかなんかかんか「科学博士」っぽさみたいなネタはいくつかあってテーマ性みたいなネタは多かったイメージ。………いやそうでもないか?……うーん。

あと地味にバスに乗る「はじまり」と「終わり」のEDコメントで浜田さん屁こくって凄いですね。流石というかなんというか。屁で始まり屁で対決し屁で終わるというね。

斎藤工、浅野ゆう子、原田龍二、西岡徳馬さんなどのゲスト陣もすごくやりきってて素晴らしかった。中でも西岡徳馬さんは年齢や大御所という事も考えればほんと凄すぎて松ちゃんも言ってましたけど感動すらしましたね。プロですね。余談ですが、西岡徳馬さんはガキとのかかわり合いは私の記憶が正しければ遠藤さん(当時まだ千秋と結婚してた)のご近所さんでV出しのコメント出演(この時にはもう離婚してた)という事がまずあって、確かレギュラー回のショージさんのシリーズにもちょい役でゲスト出演してるんですよね。ですので、全然関係無いではなく、前から何かしらガキとは関わってるので、たぶんその流れで出演を快諾されているんじゃないかな?と思いますね。

それにしても俳優や女優なら躊躇するレベルのネタを皆さん恥ずかしさとかも出さずにやり切ってて素晴らしかった。

うん。

全体的に面白くはあるんだけどね…なんかこう………うーん。やっぱり少し「守り」なネタが多いイメージ。もっと攻撃的なネタを1つ2つあって欲しかったかなぁという念は尽きない。去年のスケキヨみたいな新規のガキらしいネタというかコントというか、くだりがあったらなぁという感じ。そう思うとやっぱり去年のスケキヨはかなりインパクトあったなぁ。それに限らず、今までとまったく違うタイプの大きなくだりが欲しかったなぁ…また誰かがまたマンネリだなんだと騒ぎそうでアレですし(汗

もしくは身内で笑かし合うくだりももう少し欲しかったとも思うし。

総合的に見ると去年の名探偵の方が面白かったと思う。コントっぽいネタが今年少なくなかったですか?去年は竹内力さんの悪徳業者コント、東ちづるさんの2時間サスペンス風のスローコントにスケキヨと、コント系のいいネタが色々ったんですですけど、今回はそういうネタが少なかった。全体的に冒険してない…という感じもしますし。身内で笑かし合うくだりも前回の方が多い気がしましたし。そう思うとやっぱり名探偵の方が面白かったかなぁと思います。個人の好みでしょうけど。

といっても面白かったんですよ。ホント。面白くはあったんだけど、なぜか心に少し引っかかるのはそういう前述した事なんだろうなぁとなんとなく思います。

まぁもちろんスタッフ側の事を考えれば色々と止むに止まれぬそうしなきゃいけない理由が色々あるとは思います。ゲスト系はほぼ番宣関連で出さないわけにもいかないのに…しっかり絡めて笑いにしなきゃで、スベったからカット〜ってするわけにもいかない…ということはある程度確実に笑いを取らなきゃいけないわけだし。笑点メンバーのくだりもそうですけど、色々と大変だと思います。

それにスポンサーの事もあるし、ガキのレギュラー回(深夜)とはまったく違う視聴者層なわけですし、子供でもわかるような分かりやすいネタも絶対必要なんでしょうし…後のDVD化の事とか年明けの未公開2時間SPも最初から込みなわけですし…

いやほんと色々と大変な事は察します。思い通りに勝手に簡単には出来ないのもわかるんですけどね…。でもね…そこは頑張って欲しい。

なのでたぶん今年も笑ってはいけないが年末あるでしょう。その時はある意味でスベるとかサブくてもいいので博打的な一か八かな今までと違うガキらしいネタ、もしくは新しいくだりを入れてくれればと個人的には思いますけどねぇ…

うん。

今年はレギュラー回ももっとそういう「攻め」の姿勢で作っていって欲しいと思います。「守り」じゃなくてね。攻めて攻めて攻めて…別にたまにスベってもいいと思うんですよ。挑戦してるなら。そう思います。

というわけで今年も当ブログは毎週ガキの使いの感想をブログ記事にしてアップして行きたいと思っておりますので、お暇な時時々でもいいんで遊びに来て下さい。感想記事を見て意見が自分とまったく違ってても世界のどこかに自分と違う感想を持ってる奴もいるんだなぁぐらいの気軽な気持ちで見て頂ければと思います。今年も当ブログをどうぞよろしくお願い致します。

以上。

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2 Responses to “12/31 ガキの使い「絶対に笑ってはいけない科学博士」感想”

  1. おかもと より:

    自分は去年より面白いと思いました。
    数を重ねて飽きてきた人もいる中、例年通りかそれ以上のを作れるのって本当に裏方含めあの5人はすごいと思います。

    レギュラー会に攻めが欲しいというのはとても賛同します。

    • おかもと様

      コメントありがとうございます。
      そうですね。毎年毎年すごいですよね。
      絶対笑っちゃいますよね。
      メンバーのポテンシャルも凄いですが
      仕掛ける側も毎年大変なんだろうなぁと察しますよねぇ。

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