12月 23

M-1グランプリのイチ個人の感想です。

M-1の感想を書くと「クソ野郎が偉そうに評価すんな」的な事言われたりするんで、先に言っときますと、素人の独り言程度の感想ですんで、見当外れだと思っても、日本の田舎に住む一人の素人の戯言だなぐらいに思って流して頂けるとありがたいです。

ちなみに去年の感想
2018M-1グランプリ 感想

1番手ニューヨーク
1番手は非常に難しいですよね。ニューヨークの漫才は正統派で評価が高いって有名というかなんというかですけど、残念感ありましたね。爆発力も無いし、スタートの掛かり方も遅くて、ジャルジャルのような奇抜さや斬新さがあるわけでもない。

ニューヨークの評価で松本さんの「ツッコミがにこやかなのがあまり好きではない」と評価してましたが、これも人によって色々あるとは思いますが、私も同感ですね。私も好きなコンビの好きなネタを思い返しても、にこやかな感じのツッコミで面白いと強く思ったのはほぼ無いかなと思う。計算されたモノならいいんですけどね。

2番手かまいたち
安定感。安心して見ていられるという感じ。でもそれこそ松ちゃんのガキでのフリートークで自分で言った事をシレッと「そんなん言ってへんし!怖っ!」って言い続けるくだりを思い出しましたね。切り口も悪くないし、それでいて正統派な感じも併せ持ってましたよね。

3番手、敗者復活から和牛。
流石。あのパターンからのググッと面白くエンジンがかかっていく感じ。ただ和牛のネタにしてはもう1つ2つ爆発力があればなぁと思いましたかね。特に前半からグッと行ってたらなぁという感じ。

4番手 すゑひろがりず
初見。色んな意味で本人達含め変わりネタ。なんかR-1ネタを二人でやってるかのような雰囲気に感じましたかね。レッドカーペットだったら人気が出そうな感じ。これは好き嫌い分かれるんじゃないかなーと思います。私はこういう方向性はイマイチ好きになれないです。いや全然おもしろくないとかじゃなくて、面白いくだりもそれなりにはあったんですけどね。かまいたち、和牛の後なんでそれと比べちゃうね。少なくともニューヨークよりかは良かったと感じました。点数も妥当かなと(私は審査員の方たちと全然点数違う時もしばしばあります)ただ、独特なこの能の感じは色んな所で需要がありそう。

5番手からし蓮根
初見です。設定、展開、ボケ、ツッコミ共に正統派路線でありベタ。いやベタ自体は別に全く悪くないんだけどね。少しひとつひとつが小さく収まってる感じでこじんまりしてた印象。最後の轢かれるオチというかあのくだりは良かったんですけどね。全体的に平均点以上を醸し出しながらも、爆発力は無かった感じ。もう少しクセというかなんかネチッこさとか捻った感じが出てくると凄くなる気がしますね。

6番手見取り図
最近はちょこちょこ見かける見取り図。ツッコミのワードのチョイスが攻めてますよね。一部に全くわからないような例え方をかなり連発してて攻めてるなぁと。このワードチョイスのセンスをプラスに取るかマイナスに取るかで評価が変わるんじゃないですかね。でも例えツッコミを言い合う感じはありそうで無いし、少なくとも去年より全然良かったし、テンションも最初から最後まで良かったと思いますね。ただね。全部見て「すっげー面白かったー」っという感じまでは行かないですね。本当に優勝レベルの良い漫才は見た時のファーストインパクトももちろんですけど、余韻とかそういうのも凄いんで。

7番手ミルクボーイ
初見。漫才始まってから最初の笑いまでのスパンが長いかなぁ…という最初の印象。そこまでは不安でしたが、でもその後のガンガンエンジンが掛かっていって爆発力が上がっていく感じはここまでで最高。ツッコミの人の声やテンションは良いですね。コーンフレークというニッチな部分をねちっこく攻めていく感じ良いです。コーンフレークを上げたり下げたりという展開素晴らしい。タカトシの欧米か!等に代表されるしツッコミでてんどんのようにくりかえし続ける面白さとか、あとチュートリアルのチリンチリンネタ等にも通じる「そこをしつこく攻めて展開させていくか!?」という部分が凄く良いですね。これはいい点数なのも全員納得だと思います。

8番手オズワルド。
初見。ここまでの漫才の中では間とか空気感がしっかりじっくり感ありましね。スリムクラブのようなレベルまではいかないけど、おぎやはぎとかの漫才のような一歩引いた感じの雰囲気があって、好きな人は好きだろうな。ネタ自体も悪くないと思いました。ただやっぱりミルクボーイの後だと流石に霞んでしまったかも。

9番手インディアンス
初見。ボケの雰囲気がM-1のザキヤマさんを感じる。陽気でハイテンションなボケ。ある意味でテンションだけでいったらミルクボーイの真逆の感じ。でもそのアンタッチャブルの一番ノリにノッてた時のネタと比べちゃうと落ちるかなぁ。まぁあっちは優勝してるしね。あれと比べちゃって話しですよね。今回の出場者で比べても、最初から最後までコンスタンスに笑いを取っていて良かったです。審査員の評価はそれほど高く無かったですけど、もう少し良くても良いんじゃないかなぁという感じはしました。でも塙さんの言う平和的過ぎるというのも少し分かるかなぁ…。確かにもう少し変化球的な意外な部分が起承転結の転であれば良かったんですけどね。

10番手ぺこぱ
初見かと思いましたが、どっかで見たような気がする。おもしろ荘だと思います。独特な漫才をするコンビ。ツッコミボケ的なスタイル。これもすゑひろがりずと同じように少し変わり種というかね。正統派とはかけ離れているんですけど、あのツッコミ面白いです。テンプレなツッコミしそうにしながらの「ハズシ」をする感じ良いですよね。キャラ的な面白さも加味しなきゃと思うと評価が難しい所ですが、後半展開を少し変えてきたり、ネタそのものの緩急の付け方もしっかりしてるんで、キャラに目がいっちゃいそうなんですけど、ネタ自体のクオリティも高いんですよね。少し自虐も加えたり小技もあったり。確かに和牛を少し上回った感あった。

ファーストラウンド、1位ミルクボーイ、2位かまいたち、3位ぺこぱ。

ファイナルラウンド
1番手ぺこぱ
いや-結構ファイナルの方になってネタのクオリティが明らかに落ちる事は多々あるんですけど、同等が若干上がったかもという位のクオリティでした。

2番手かまいたち
これまた流石という感じでしたね。また安定感を感じました。全然違うのに一つ目のネタと共通性を感じるネタでしたね。

3番手ミルクボーイ
1個目のネタをそのままのパターン・設定を踏襲してるタイプですね。これも人よって好き嫌い評価が分かれるかもしれない。私は面白ければ問題ないと思いますが、パターンや展開も分かってるんで、1回目のようなインパクトまではいかないけども、逆に「ここでこう来る」という期待して期待通り来るのが気持ちよかったりするんでね。ただ最中よりももう若干ニッチなものをテーマにしたら私はもっと良かったかなぁと思いましたね。「そこピックアップする!?」みたいな感じを。

いやーでも3組見ても大きな差は無いと思いました。

でも最初の方のネタもファイナルのネタも全部含めてのぉで、優勝が誰かって話しになるんで、最後の3組は本当間違いなくベスト3だと思いますが、やっぱり全部含めて考えるとミルクボーイかなと。ラストネタだけで考えるとまた微妙に評価変わるかもだと思いますが、総合的な優勝という意味でミルクボーイは全員納得なんじゃないですかね。

総括すると今年も良かった。ここ3年ぐらいは特にほんと面白くて、甲乙つけがたい感じですけど、今回は出場者全体のクオリティが良くて、平均点が高かったかぁという印象。これも毎年言ってるかもしれませんが、ずべてのお笑い賞レースで一番クオリティが間違いなく高いと思いますね。やっぱりM-1は面白い。

というわけでM-1見ると今年も年の瀬だなぁ感あって、そういう意味では嫌ですけどね。うーん…

でもやっぱり満足感は半端ないね。

以上。

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2 Responses to “2019年 M-1グランプリ 感想”

  1. 匿名 より:

    個人的にはぺこぱが革新的で一番面白かったですね!

    • 高岡 匠 より:

      匿名様

      コメントありがとうございます。

      いやでもわかりますよ。ぺこぱホント凄い面白かったですし、0票はちょっとさすがに辛いと思いましたね。私もM-1何度か見返したんですが、初見よりも、何度か回数見るとぺこぱの漫才面白いなぁって凄い思います。キャラが濃くてああいう感じなのと、正統派じゃないっていう意識が最初は少し邪魔をしてたかもしれませんね。まぁ審査員の方達がどういう判断で投票したかわかりませんけど、ぺこぱも間違いなく優勝のミルクボーイの漫才の出来に全然負けてないと思います。あとは好みの問題かもしれませんね。

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