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2023 6 25 ガキの使い「TANAKER 3rd」感想

更新が遅れました。申し訳ありません。

はい。TANAKER企画の第三弾。まさか3回目があるとは…。

前回はほぼ約1年前

2022 7/24 「TANAKER 2nd」感想

でした。企画概要、企画の軌跡等は上記過去記事を参照お願い致します。

感想

で、今回にメインターゲット兼ゲストはフジモンさん。

ガキの使いのゲストとしては最も登場回数が多いレベルの方です。

まぁーよくわかりませんが、TANAKERの3回目やるって企画会議で案が上がった時に、今回動機付けどうする?って話にどうしたってなるんでしょうけど、それを考えたらフジモンさんの「くそしゃくれ」に白羽の矢が立ったのかもしれないですねー。それがメイン的な事で今回事あるごとに「しゃくれ」がキーワードとして、使われてました。

実はフジモンさん他にも、部活動シリーズとかでも田中さんに色々言ってるんですよね。アゴ人間とかも言ってた気がするし。三谷幸喜気に入られしゃくれ的な事も言ってた気がする。フジモンさんの田中さんへの口悪ツッコミ凄い好きです。田中さんが「誰や○○言うたん!」ってツッコミするのもワンパックで好きです。

でもまぁ今回はそれが最初の動機付け的な部分になったと。

OPで田中さん自分で「こんなもんに3回目があると思わなかったで」と言ってましたね。確かに…。この手の企画で3回目は珍しい。まぁよほど好評なんだろうなって感じます。

で、今回結構芸が細かくて素晴らしかった。OPのフジモンさんイジりのくだりで「タピオカのように小さい男」とか、さらっとタピオカイジりをするあたりは、凄く良い。

スマホ無し企画の事もイジられてましたね。まぁアレは田中さんといっしょになった時の事件ってのもあって確かにイジられるわな…。

大型犬コンテストのくだりは「お尻かぎかぎタイムてっっ!」がめっちゃ面白かったですね。フジモンさんに対して「パワハラジャクレ」とかあーだこーだ言ってる前フリでいきなりの番組の企画内容的な部分への批判ツッコミってギャップが素晴らしい。確かにそうなんですよ。なんやねんお尻かぎかぎタイムて…。

そしてフジモンさんへのイジりはここまでで、ここから浜田さんへのイジりに移行。いきなりフレンチクルーラーイジり。これは芸が細かい。自虐的要素や身内批判的な要素も含んでてガキの使いらしさが出てる。良い。なかなか浜田さんの不倫事件へのイジりは後輩からはしにくいですが、こういうカタチなら可能ですもんね。素晴らしい。

なぜか浜田さんの写真に落書きしてるのも芸が細かい。松ちゃんの写真にはしてないから、ちゃんと考えて、浜田さんの写真にだけやったんでしょうね。芸が細かい。

その後のVはダウンタウン理不尽シリーズ、犬部、マジかる浜田、笑ってはいけない、めくり願望…ですね。どれも名シーン。いいですね。理不尽シリーズのたらいは久しぶりに見ましたけど、やっぱおもろいっすね。まさに「理不尽感」があって。

ハラスメントの謎例えの3連発から「なんやそれ!」は。そこまでのハラスメントの~みたいな言い回しは、まさにどういうこっちゃみたいな感じなんですけど、最後の「なんやそれ!!!」で上手く纏まってる。よく出来てる。そしてそのあとのインサートされたVの田中さんがタクシー的なのに乗りながら狂気の笑い後に、超真顔になるやつめっちゃ笑いました。こういう部分って他の芸人さんなかなか出来ないと思うんすよね。NHKのコント「LIFE」でも田中さんの「ダンサーの血」でも、こういうくだりあって、めっちゃ奇抜なコンテンポラリーダンスを踊り狂った後にスッと真顔棒立ちになるくだりあるんですけど、ホント私腹千切れるぐらい笑いましたからねアレ。

そして次は山ちゃん批判へ。このくだりは山ちゃんの写真に対して「なんちゅー写真やねん!どういう感情やねん!」がめっちゃ好きでした。確かに絶妙な写真をチョイスしましたね。良い。

遠藤さんイジりは無し。特に無かったんでしょうね。逆に全くイジられないという不憫さ。面白い。

で、松ちゃんイジり。大声イジり。普通に小声レベルで「うるさい」って一言ぼそっと言うのもメリハリあっていいですね。くそしゃくれをクサレアゴにバージョンアップしとるがな!もいいですね。面白い。はたしてそれがホントにバージョンアップなんかわからないけど、面白いんは面白い。

そしてここから吉本イジり。いいですね。他の誰でも無い身内の総本山的な存在である吉本を批判するってのは、自虐的で良い。吉本坂46にはじまり、BSよしもと。伝説の1日…マシンガンのようにイジりが続きます。特に「伝説の1日、2日やっとるがな!」は好きでした。

そして、よしもとの首脳陣大崎さん、岡本さん、藤原さんへのイジり。これもいいですね。ちなみに補足しとくと、「全員元マネージャー」と言ってましたが、正確には大崎さんはマネージャーでは無かったはず。デビュー当時にダウンタウンをあれやこれや世話をして実質的なマネージャーと同じような事をしてたのはホントですけど。まぁ些末な問題ですね。どちらにせよ、ダウンタウンの「息のかかった」存在が首脳陣で固まってるのは事実ですし、そこにセルフ批判をする感じが良いと思います。

しかも素晴らしいのは最後に「メディア」という大きいくくりにも批判のメスを入れてる辺りが、これまでのTANAKER以上に攻めてるなぁと感じで素晴らしかった。テレビというメディアど真ん中であんなにはっきりとメディア批判をするって、以外と無いんじゃないですかね。言えそうで言えない。ホント素晴らしい。ウエストエランドの漫才を見た時のような「大丈夫か?」みたいなギリギリなハラハラ感があって、すごく良かった。こういう攻めた姿勢こそ「ガキの使い」でしょう。

そして、ここからいつものノーリアクションパイ地獄。

なのでTANAKERとしての構成はいつも通りという事ですね。

まぁここのパートは長めのオチパートみたいなもんなんでね。上記で色々あったイジり・批判に対しての禊的な意味合いもあって、パイを受けるという罰的なもので上手くオチとして纏まってる。

まぁ全体的にパイ地獄のくだりも面白かったですけど、特に私はビールサーバーマシンみたいなやつで浜田さんの頭にターバンのようにパイもりもりにするくだりめっちゃ好きでした。あと浜田さんと松ちゃんの口にパイをモリモリ食わすくだり。これも素晴らしい。特に松ちゃんバージョンが好きでした。

フジモンさんへのパイも多めな感じしますけど、やはり浜田さんへのパイが多いのが「恨み多いなぁ」感あっていいですね。見てるこっちが少しハラハラするぐらい、遠慮なくいってるのが素晴らしい。

フジモンさん浜田さん松ちゃん3人への同時バズーカのくだり、田中さんがスタッフの方見て、目配せ的な事してるので、おそらくカンペで指示があったんでしょうね。「3人同時にやってまえ」的な。しかもそのあともまた連続でバズーカ出てきて「何本用意してんねん」みたいな空気感がめっちゃおもろかった。その後フジモンさんが場を離れようとするのをショットガンを突きつけるような感じで制止させるのも「JOKER」感あって良い。

そして落ちのオチ的パートのカット後のオフショット。

真のコントのクオリティを考えればこういうくだりは蛇足なんですけど、こういうのが無いとこれをマジに捉える人が少なからず居るんでしょうがないですね。実際このシリーズの原型的企画の破天荒田中シリーズでは、本当だと思った人が一人や二人レベルじゃなくて、多くの人がコントとわからず田中さんは普段からあんな人間なのか?と思って、ネットや世間がザワツキましたからね。ある意味伝説です。今の世の中ではもはや破天荒田中までの内容は無理でしょう。このTANAKERが限界なんじゃないでしょうか。分かりませんが。

まとめと次回

流石文句のつけようがないかな。完成されてるというか。ダウンタウンのお二人はもちろんの事、まさか吉本の上層部やメディアにまで批判が及ぶというのは感服しました。そのスピリットが素晴らしい。こういう姿勢こそガキの使いの精神であり、世の中のゆるさに染まらないぞ!コンプライアンス遵守には決して全面降伏しないぞ!屈しないぞ!という気概のような物を感じました。素晴らしい。面白いだけじゃない、ガキの使いの「カッコよさ」みたいなものまで感じました。

3rdという事でマンネリになるかな?という懸念は杞憂に終わり、結果的に間違いなく名作でした。細かい演出や編集、細かい拘りも見えて、過去最高の出来だったかもしれないです。

4回目は流石に無いような気がしますが、内容は面白いのは間違いないので、世間のリアクションや視聴率次第ではあるかもしれませんね。逆に4回目はハードルもあがるし難しそうではありますけど…。

はい。

で、次回はよく分かりませんが新規企画っぽいです。海外オーディション番組のエントリー映像撮影会?的な企画ようです。とにかく明るい安村さんが大活躍したのを受けてって感じの企画なんですかね?たぶん山-1みたいなネタ見せ企画っぽい感じでしょうけど、どちらにせよ新規企画は良いですね。こういうので良いんだよこういうので…って感じです。

ではまた次回~

以上。

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