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12/31 「ガキの使い 絶対に笑ってはいけない名探偵24時」感想

もう放送からだいぶ経ちましたが……年末の大晦日年越しSP…”絶対に笑ってはいけない名探偵24時”の感想を書きます。

まーなんせ放送が未公開分も合わせると7時間を超えるボリュームですからね。感想だけでも一仕事です。自分が好きでやってるだけなんでアレですけど。苦になるわけじゃなくどうしても時間がかかってしまうんですね。ご了承ください。

というわけでさっさと感想を書きます。

まずは全体的な印象から。

今年で「年越し」としては10年目。もちろん笑ってはいけないはそれ以前からありましたが。

なんだかんだで今年も民放では視聴率1位。安定感アリます。もはや大晦日の定番、風物詩的地位を確立したといって過言では無いでしょう。

節目の年で近年マンネリを指摘されている笑ってはいけないですが、今年は「それなりにマンネリを脱却しようと頑張り、視聴者の意向を反映している」という印象を持ちました。

まー見た人に拠っては「毎年同じで今年も大して変わらん」と思っている人も多いでしょう。でもガキフリークを自称し、ガキマニアの私には今年は努力しているように感じました。

理由はいくつかあります。バスネタや、引き出しネタ、鬼ごっこ、暴露、レクリエーション、怖がっていけないなど、大元というか大きなカテゴリで言うと結局毎年ほぼ同じ流れではあるんですが、今年顕著だったのは「仲間内の潰し合い」的部分が非常に多かったと思うんです。

実際、よく笑ってはいけないの感想で見かけるのが、「仲間内で潰し合ってる時が一番面白い」というもの。私も概ね賛同でして、たしかにガキメンバーというのは家族でもなければ単純な仕事仲間とも違う不思議な関係性というか不思議な強い絆で結ばれている感があります。なんせ20年25年毎週一緒に番組作りしてるんですからね。もはや家族以上の繋がりといっても過言ではないでしょう。実際バナナマン設楽さんが日村七変化時にガキの感想を言ってて「このファミリー仲良いなって(思う)」と言ってて「確かに(笑」ってなりました。芸人主体で同じメンバーで20年以上同じお笑い番組しているというのはおそらくガキが日本で一番の長寿番組といっても過言では無いでしょうからね。そう思うと驚異的な番組と言えるでしょう。笑点もメンバーは変わっていますし、同じメンバーで…お笑いってなると日本一でしょう。

そのガキメンバーでメインの待合室内や他ネタでも、なんらかで潰し合ってる時…非常に面白い。この雰囲気は初期の笑ってはいけないの温泉旅館内の雰囲気にも通づるところがあると思います。

そういう面白い「仲間内の潰し合い」的部分を多くした…もしくは偶然多くなったのかはわかりませんが、結果的に今年はその部分が多かったのは非常に良かったです。

あと例年と違う点を挙げれば、まず中居正広さんの参加、マツコ不在、DXのくだり…あとは蝶野ビンタがちょっと工夫していた…という辺りですかね。

全体的な流れは以下

1、OP、中居参加
2、バスネタ
3、引き出しネタ
4、伝説の名探偵の挨拶(石坂浩二)
5、昼食
6、悪徳金融業者(竹内力)
7、レクリエーション
8、アニー(ジミー大西)
9、捕まってはいけない
10、バスネタ2(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
11、引き出しネタ2
12、方正けっこう仮面(10分間連帯責任カード)
13、殺人事件現場検証&ローラ古畑
14、犬神家の一族
15、ダウンタウンDXセルフパロ
16、暴露報告会
17、蝶野ビンタ
18、リアクション芸
19、驚いてはいけない
20、エンディング

かなり大きなカテゴリわけしても20ネタあるわけですね。本人達も大変でしょうね。

さて、まず1ですか。中居君の参加はすごく良かったです。ニセSMAPのくだりも面白かったですし。特に草薙くんが面白かった。ただ、中居くんがバスネタ2つ目の堀北真希ネタで帰ってしまったのは残念。

もし笑ってはいけないでメンバーを加えるとしたらベストな人選だと思うんですよ。松ちゃんとはプライベートでも親交があるし、バラエティや笑いをよく分かってるし、人気モノだし、本当ベスト。むしろこの人以外では首を捻ってしまうかもしれない。後輩・先輩芸人でも「この人じゃない」感がでるでしょうし。素晴らしい人選。それだけにすぐに居なくなったのが非常に残念。紅白の兼ね合いがあるから無理なんでしょうけど、全編に出てるのをぜひとも見たかったし、そうなったら笑ってはいけないがもっとマンネリから脱却出来て、面白いものになったと思うんです。

バスネタでは堀北真希の松本愛妻家・子煩悩暴露が面白かったですね。ここで個人的に「おっ」っと思ったのは奥さんへの似顔絵入りケーキをを買ったという暴露された時に咄嗟に浜田さんに向かって「そういうことじゃないんですよぉ!」と肩を触ったシーンが印象的でした。やっぱりそういう部分で一番「恥ずかしい」そして「バレたくない」相手って浜田さんなんでしょうね。咄嗟に言い訳したいとなる心境というか。それが顕著な証拠シーンだったかなーと私なんかは見逃しませんでした。実際ガキのハガキトークが無くなった理由は身内ネタを恥ずかしいがゆえに浜田さんにイジられたくないという思いから出来ないらしいですし。

そして、3はピックアップするとしたら…まぁ千秋は想定内ですけど、田中の「まもるくん」のくだりは中々素晴らしかったですね。ガキらしさも相まっていいネタだったと思います。

そういえば、実際の大晦日の放映順だと次がレクリエーションですけど、最終的な順番は次が挨拶、昼食、悪徳金融業者…となってるんですよね……この辺はよくわかりません。

昼食は今回も素晴らしかった。特に浜田さんのカツ丼の「これ何なん」のくだりは大爆笑しました。

悪徳金融業者のくだりも潰し合い的な遠藤と方正さんの罵り合いが面白かったですね。

ジミーさんのくだりも今回は少し趣向を凝らしていて面白かったです。

レクリエーションはレギュラー回

「瞬時に20種類の顔を作れ!顔変え20面相!前編」
「瞬時に20種類の顔を作れ!顔変え20面相!後編+着ぐるみトーク」

からの流用がありましたね。レギュラー回から笑ってはいけないへの流用は別に珍しいコトではなくよくあることです。ハイテンションや七変化のネタ等等、毎年あります。この企画はなかなかポテンシャルが高い企画なので今回も結構面白かったです。その後の誰が喋っているか当てるくだりでも浜ちゃんが喋ってしまった…というシーンはすごく面白かったです。さすが天然というか。

捕まってはいけないは今年はイマイチ。柳楽優弥がイマイチでしたもん。全然面白くないねあの人。笑いってコト全然知らない雰囲気でしたね。小峠のフリも無反応で知らない感じでしたし。そんな笑いの「わ」の字も知らんような人が出るのは良くないと思います。まだせめて田原俊彦さんみたいに性格がぶっ飛んでれば面白さも増しますけど……とにかく柳楽優弥はちょっとした大物感・レア感みたいなモノ以外良さはどこにもありませんでした。

バスネタ2では最近松ちゃんの力で事件後いじられキャラとして覚醒した前園真聖さんが登場、なかなか面白いくだりでした。大晦日のオンエアで「ああ今年はいっくん出ないんだーEDだけかー」と思っていたらしっかり出てたんですね。

そして引き出しネタ2のマリオ。これはレギュラー回のファミコン・スーパーファミコンの企画と通じる物でメンバーでゲームしてるだけでなぜか面白いという不思議さがあります。オチのタイキックもなかなか良かったですし。

そしてメガネのくだり及び次のケッコー仮面&連帯責任カードの流れ。これこそ「仲間内の潰し合い」的部分の典型で素晴らしかった。面白かった。ここの流れに関しては文句のつけようが無い程面白かった。

次の13に関しては最後のスローのくだりが秀逸。上質なコントを見てる感があって良かった。

14の犬神家の一族のくだり。今回の白眉は間違いなくコレですね。あくまで個人的ですけど。腹抱えて笑いました。素晴らしかった。ホテルマンの時の「大石神教」には及ばないかもしれないがそれに迫る程面白かった。最初本当に板尾さん?と思ってたんですが「ライオネス飛鳥ぁ〜」が普通に板尾さんの声でしたし、大体あの醸し出る面白さは板尾さんじゃないと出せないですね。ガキらしいくだりでしたし、これ単体として考えても面白いと思います。今回の名探偵でのMVPですハイ。ただ一言「板尾や」で全員OUTにするんですからね。その凄さったら無いですよ。

15のDXは新ネタですね。これも良かったと思います。こういう「今までに無いネタ」をもっと放り込んでくるともっと評価は上がるとは思うんですけど。まぁ製作者側にもスポンサーとの兼ね合いや尺稼ぎ云々のしがらみ等あるんでしょうし。板尾さんみたいなネタばっかりだと子供や老人や一部のライトユーザーは”ぽかん”でしょうし。というわけでDXのくだりはそういうマンネリ感の解消という意味合いでもいいアクセントになったと思います。。

16はいつもの感じプラス、レギュラー回の

「西川きよし しんどいわ裁判 前編」
「西川きよし しんどいわ裁判 中編」
「西川きよし しんどいわ裁判 後編」

の第二弾的なくだりでしたね。これもレギュラー回でとても好評だったのである意味で置きに行ったと言えるでしょう。面白かったですけど。

んで蝶野ビンタ。今年は本当にギリギリまで浜田さんがマジで殴られる……と思わせといて結局〜という流れ。まぁ以前の笑ってはいけない新聞社のくだりの浜田さんバージョンみたいなもんですのでそれほど斬新というわけでもないんですけど、予想以上に浜田さんのリアクションが面白くて良かったです。もちろん相変わらず山ちゃんは面白いですし。

んでそれ以降、リアクションはいつもどおりな感じでしたし、驚いてはいけないも特筆すべき点は特に無し。

これが全体的な流れですね。

前回の「大脱獄」よりかは個人的には好印象。もちろんそれぞれのくだり一つ一つを比較するとまた違った評価にはなりますけどね。全体的には前述の通り「頑張っていた」という印象を受けます。

来年は…というか今年はぜひ全編で中居正広さんに参加してもらいたい。それとやっぱりもっと大きく新ネタを色々導入してマンネリを打破して頂きたい。攻めの姿勢をもっと出して欲しいですね。近年大沼さんとか出ないのも寂しいですし。中村さんもリアクションネタじゃなくて、他のネタに使った方が笑いとれると思うんですよね。あと私はあの怖い話の回で登場したバングラデシュの方を出してくるかなーと思ったんですよ。残念です。出したら絶対面白いと思うのに……

あとリアクション芸、鬼ごっこ、暴露、レクリエーション…この辺がやっぱりネックになってると思います。これならまだメンバー内でなんらかのしりとりやらゲームやら的なコトをさせてた方が十分笑い取れると思いますけどね…でもまぁ「ばっかり」では飽きてしまうんでバランスと言う意味では必要なのかもしれません。だけどやっぱり同じネタでも少しでもヒネると良いと思うんですけどね。今回でいう蝶野さんのくだりみたいに少しでも「お、今年はいつものパターンとちがうぞ」と思わせる展開というかね。

というわけで長くなりましたが、笑ってはいけない名探偵の感想はこれで以上とします。

なんだかんだ言いましたが、今年も笑ってはいけない含め、レギュラー回も「守り」では無く「攻め」でいってほしい。たとえたまに空振りするのも覚悟で斬新な面白い企画をどんどん打ち出していって欲しいと思います。今年も弊ブログはガキの使いを欠かさず拝見し、感想を書き、応援していきたいと思っております。

ではまた

あ、ガキ名言botの編集はもう少しまってね。

以上

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