7月 03

完全新規企画。こういうので良いんだよこういうので。…という感じ。

別に昔ならただ単純に新規企画だねーぐらいのもんなんですけど、近年の新規企画のあまりに少ない状況の中では「新規企画」というだけで貴重な感じがするというね。

企画概要

少し前にとにかく明るい安村さんが海外の有名オーディションで準優勝でしたっけ?特別賞でしたっけ?忘れましたけど、敗者復活枠かなんかから決勝までいって、いい成績を残した事でかなり話題になりました。

PPAPもそうですけど、極稀に日本のネタが海外でハネる場合がありますよね。なんだったらガキの使いもサイレント図書館は海外でハネましたし。

今回はそういう海外のオーディション番組でウケそうなネタを実際に日本語の分からない海外の人に披露し、どんなリアクションになるか?っていう検証のような事と、オマケにそのネタ映像を海外のオーディション番組送ってエントリーしようぜっていう企画です。

ただ、この企画が…松ちゃんも言ってましたけど、なぜガキの使いで?って疑問はちょっとありますね。ガキメンバーほとんど関係ないような内容でしたから…。なんならダウンタウンという大駒の無駄遣いレベルの内容なので、ちょっともったいないような感じもあります。

ま、一応ガキの使い代表ということで遠藤さんがホホホイを披露してましたけどね。

今回ネタ見せをするのは、その遠藤さんに加えて、山ー1でウケて海外でも通じそうなスパイシーガーリック、ゾンビネタ、これまた山-1経験者インポッシブル、ダンソンでお馴染みバンビーノ、うんちょこちょこちょこぴーでお馴染みのGO皆川さん、そしてバルーンネタの風船太郎さん。あとオマケ的な感じで中村P。

内容としてはちょっと変わったネタ見せ企画のような内容なのでそれこそ山-1みたいな感じもありましたね。

それと今回特別ゲスト枠という感じでチャド・マレーンさん。通訳兼ネタを見て海外の人がどう感じるであろうかというのを解説するような役ですね。ちなみに私チャド・マレーンさんめっちゃ好きなんですけど、あんまりテレビで見ませんね。いや自分が見てないだけかなぁ…。飄々としてて、他にいそうで居ないキャラ性があって好きなんですけどねぇ。もっと活躍を期待してもう数年十数年…という感じ。滑らない話のおじいちゃんが羊泥棒だったとか短い話系の中ではめっちゃ笑いましたけどね。

感想

面白さとしてはそこまでじゃないです。ですが、かなり実験的な企画で、もしかしたらコレきっかけで海外で活躍する方が出る……かも?という期待みたいなものもあるので、悪くは無いかなと。正直内容がそこまで面白くなくても実験的スピリットで挑戦した企画については私は全然良いと思っているんで。過去の企画を擦るだけでは、新しい新鮮な笑いにはなかなか出会えないので。

それはそうととりあえずそれぞれのネタの感想軽く書きますと、まず1番手遠藤さんホホホイ。いやこれはウケないでしょうね。海外では。外国で受けるものって、ほとんどセリフも無く、ビジュアルだけで面白さが一目瞭然になるようなものが多いんで、ホホホイは「ホホホイ」という言葉はいうて日本語なので、「ホホホイ」の語感の面白さを感じるのはやはり日本だけだと思いますね。それ以外のパートも基本意味不明なんで。日本語でも実際意味不明なんで。その意味不明さ加減がある意味面白い所なんですけど、海外にはそのニュアンスは到底伝わらないので厳しいでしょうね。んー…ただ小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ」は海外ではそれなりにウケたりするんで、どちらかというとホホホイとそんなの関係ねぇはネタとしては、リズムネタ要素を含むし近いジャンルではあるんですよね。だから絶対にウケない…ともいえない。ショウヘイヘイも海外の人でもウケるらしいですし。意味わからんけど、面白いらしいんですよね。その辺はよくわからんす。

ここでそもそも欧米諸国と日本の笑いの感覚の違いについて、話をしますと、根本的に笑いの方向性とかカルチャーが全然違うんですよ。昔パックンマックンのパックンが「日本の笑いよりアメリカの笑いの方が全然面白い」的な発言をしてたんですけど、これは正解でもあり間違いでもあるんですよ。そもそも「笑い」は言語や文化風習、お国柄が非常に密接に関わってくるので、しかもそれぞれの主観も関わってくるので一概に◯◯の方が面白いとは言えないんです。まぁ要はある人にとっては、アメリカや欧米諸国の笑いのほうが面白いと感じるし、ある人は日本の笑いの方が面白いと感じるし、ある人はケニアの笑いが世界一面白いと思ってる人もいるはずです。簡単に言うと人間が「面白い」と感じるツボは人それぞれって事ですね。

もちろん、「世界中の(ほぼ)誰が見ても面白い」という面白さもあるにはあります。トムとジェリーとかバック・トゥ・ザ・フューチャーを日本人が見ても、面白いし笑っちゃうのは笑っちゃうじゃないですか。でもそれは「そういう風に作ってる」ってのもデカいんですよ。要は誰が見てもある程度は面白いと感じるであろうネタというかね。例えばシンプルに落とし穴って超古典的ではありますけど、多分落とし穴にドッキリで落ちるのって世界中の誰が見てもある程度面白いんですよね。あとガキでもお馴染みのパイを顔面に受けるのとか。そういう面白さもあるけど、じゃあ落とし穴とかパイがお笑いとして高度な笑いで世界一おもしろいか?って言われればもちろんそんな事は無いですし。

あー駄目だ。これ以上お笑いとは何かとか海外との違いとかを根堀葉掘り書こうとすると延々終わらん。今回はこの辺にしときましょう。あんま関係ないし。とりあえずまとめると、海外は海外の笑いがあるし、日本は日本の笑いがあると言うことです。どっちのほうが面白いとかはその人その人個人に依るということ。

で、話を戻すと2番手のスパイシーガーリックのネタ。パントマイムもセリフ無しでも通じるビジュアル的な面白さですし、ゾンビ物も海外では人気コンテンツなので、それなりにウケてましたね。ただ、やはりそれなりに「コント部分」はセリフありきな感じがあって、その辺は少し伝わりにくいかなぁ。

お次は一世を風靡したダンソンでお馴染みのバンビーノ。これもちょっとリズムネタ要素はありますけど、そこまでセリフもないし、悪くない感じしますけど、意味不明的な部分とか…特にニーブラとか伝わらないのかなぁ…。あと途中で「天丼は駄目なんやぁ」って山ちゃんが言ってましたけど、そういうのもあるかもしれません。同じボケの繰り返しのパターンみたいな流れを、日本では自然とそれが天丼パターンだなって分かりますけど、海外ではそれが伝わらずただの繰り返しと写ってしまうのかも。

お次は男臭いパワフルなコントで有名なインポッシブル。ちなみに私は凄い好きなコンビですけど、やはりコントなんでセリフが重要で、ビジュアルだけではなかなか伝わらないネタは難しいかなと。あとカブトムシが伝わらないってのも意外でしたね。所謂カブトムシも日本ではお馴染みで誰もがすぐに頭にビジュアルが浮かびますけど、海外ではむしろ全然伝わらないというね。これは逆に典型的な文化的な違いってやつですね。実際「ビートル」って「甲虫」全般の事を指すはずなので、別に角が無い甲虫もいますし。伝わらないでしょうね。

お次はGO皆川さんのうんちょこちょこちょこぴー。これもちょっとリズムネタ的な要素がありますけど、「うんちょこ」の語感を面白いと感じるのも日本人ならではだと思う。あの動きとかリズム的な部分で少し面白さを感じても限界があるかな?という印象。でもウィ・ウィル・ロック・ユーとかレット・イット・ビーとかワナビーとか洋楽をチョイスしたのは正解ですね。

そしてラストは風船太郎。これは完全セリフないし、ビジュアルで面白い。サーカスの演舞的な面白さもあるし、挑戦して成功するのか?的な面白さもある。ただ「笑い」かどうか微妙な所ではある。でも別に元々海外のオーディション番組は「笑いを取る」番組じゃない。感動でもいいし、とにかく受けるパフォーマンスすりゃいいんで、そりゃこのネタは海外オーディション向けのネタとしては、安定感あるよなっていうね。ただ企画趣旨として微妙なラインな感じはあるよね。それがアリなら、他にもパフォーマンス的なもので凄い事出来る日本人いくらでもいるだろうし。

おまけで中村さんの箸なき戦いの熱々パエリア素手食い。まぁリアクション芸的なのもビジュアル的な面白さで通じるんでそれなりに反応は良かったような気がしますが…。どうなんでしょうねぇ…。これは果たして芸なのかどうなのか…。何度もやるもんとも違う気がするし。あの初代の箸なき戦いの初見こそが一番の面白い瞬間だったと思うなぁと。「毒を飲んだ殿様」ね。

まとめと次回

番組企画の面白さとしては全然大したことないんだけど、新企画でそれなりに楽しめた。まぁネタもほぼすべて見たことあるネタばかりでしたからね、むしろその外国語変換して、それが海外の人に全然伝わらないでシーンとなってるのを見るのは少し辛さもありました。でもそれは本人達のネタが面白くないわけじゃないんで尚更可愛そうというか。まぁそういう企画だからしょうがないですけど。

ただ今回のネタ内容を海外にオーディション番組にエントリーするらしいんで、なんかが偶然でもなんでも少しでも引っかかったら面白いですけどね。いやーでも難しそうだなぁ…。

それはそうと松本罰ゲームに関して…。うーん…。早朝罰ゲーム。過去ネタを擦るパターンかぁ…それで来ちゃったかぁという感じ。しかも内容は視聴者募集という他力本願な感じが昔の全盛期の頃のガキと今とで企画力の違いが如実に出てしまった感ありますね。罰ゲームなにするか?とスタッフにプレッシャーがかかったあげく、いい案が特に浮かばず、過去ネタを引っ張り出して、しかも内容で失敗も出来ないから視聴者から面白いネタを拝借しよう、それなら万が一スベっても視聴者募集の内容だし!みたいな逃げ方も出来なくはないし、とりあえずたくさんの人から募集すればなんとかなるべ? みたいな魂胆が見え隠れしてるようで、私は凄く残念に感じました。完全新規の罰ゲームみたいなパターンじゃなくて、過去罰の内容を踏襲した内容にするパターンは予想はしてたんですけど、うーん…それにしても残念感は拭えない。正直私はガックリしました。それなら失敗してでも完全新規の罰にしてほしかった。もしくは視聴者募集じゃなくて内容はガキのスタッフで決めてほしかった。

蓋を開けてみて、実際はめっちゃ面白かった!になるパターンになってほしいというか、それを願うだけです。

はい。

次回はリークもあった大根役者企画ですね、今回はゲストにホトちゃんも来るようです。これは期待ですね。こういう違う芸人さん連れてくるのは多少変化あって良いと思います。

ではまた次回~

以上。

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4 Responses to “2023 7 2 ガキの使い「海外オーディション番組エントリー映像撮影会」感想”

  1. 匿名 より:

    私も少しガックリしましたが、決まったからには期待の罰ゲームだからこそ慎重に生で何をやるのかを決めて欲しいです。せめても、桑田部のような悪夢を生でしてしまうみたいなことが無ければ良いのですが、、、

    あと、この記事(https://nordot.app/1045090646095888490?c=768367547562557440)。こんな記事を書くから余計に笑ってはいけないをやり難くなりそうです。青春ハイスクールの新しい地図、大貧民の渡部建といい、いい加減公式発表よりも早く記事にしてしまうのやめてほしいです、、、愚痴ですみません、、、

    • ブログ主 より:

      匿名様

      コメントありがとうございます。

      >慎重に生で何をやるのかを決めて欲しい~
      そうですね。その通りだと思います。まぁもう決まったもんはもう決まったんですから、あとは出来るだけ面白い罰ゲームになることを祈るだけですね。

      >こんな記事を書くから~
      記事読みました。ですがまー…どうでしょうね。確かにリーク情報に関しては色々と問題はありますね。特にアンジャッシュ渡部さんの件は大きな問題でした。あくまで噂レベルですけど、その事件で松ちゃんが相当怒ったのが休止に影響があったとも言われてましたし。ただ、もう「笑ってはいけない」って半分ガキの使いの手を離れて日テレの大きなお宝コンテンツとなってるので、松ちゃん1人がどうとかってレベルを超えた問題になってはいるんですよね。こういうリーク情報が出るのもそれだけ注目度が段違いって証拠ですし。それにこの記事の信憑性やソース元も怪しいですし、BPO問題があって~と書いてますけどBPO問題よりも単純にコロナ禍でこれまでのようなクオリティのものを作れないからってのが、主な理由だと思いますし、この記事自体はそこまで信じなくてもいいような気がしますけどね。、そもそもやるかやらないかは年明け今年の1~2月には会議で決まってるはずなんで、どちらにせよリーク情報が出たから、笑ってはいけないを止める…みたいな事は無いと思いますよ。

  2. 匿名 より:

    近年では実験的な企画をしなくなってきたので今後にも実験的な企画増やしていきたいと願っております。

    松本単独罰ゲームの内容はガキ使スタッフで決めて欲しかったな
    いろんな番組で視聴者考案した企画を見たことがありますが良い結果が起きた事を見たことない。

    • ブログ主 より:

      匿名様

      コメントありがとうございます。

      >近年では実験的な企画をしなくなってきたので~
      そうなんですよねぇ…。今企画会議はどんな雰囲気でどんな感じで行ってるんですかねぇ…。昔は毎週お「より面白い企画を!」と、内容の面白さとは裏腹に毎回企画会議は殺伐とした雰囲気で喧々諤々と企画会議してたらしいですけど…。なんか今は「とりあえずあの前やったあの企画結構反応よかったし、またアレでいっか?」「まぁいいじゃないすか。それで行きますか!」みたいな軽い感じで企画決められてそうで…うーん。超勝手な妄想と憶測でしかありませんが…。昨今の新規企画の少なさを鑑みるにどうしてもそういう「新しいことへの挑戦」という事に億劫になってるのでは?と思ってしまうのもしょうがないかなぁ?と。まーコンプラの厳しい情勢は鑑みる事は出来ますが、それにしても…と思ってしまう所はありますね。

      >スタッフで決めて欲しかった~
      そうですね。過去のガキの名作罰も視聴者発案ではなく全部制作側で企画し行ってましたから…。24時間鬼ごっこに、廃旅館、ノーリアクションパイ地獄、松本レンジャイ、雅功営業中、そして笑ってはいけない…。他にも罰はほぼすべて名作ですが、それ全部スタッフ制作側の企画でしたからねぇ…。ガキといえば斬新で面白い企画を発信するってイメージなので、今回の視聴者案募集はなんかな~って感じですよね。

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